<2日目>2019年4月27日(土)
■行程: ヌアクショット→シンゲッティ
朝6時半にロビー階のレストランに行くも、真っ暗だし誰もおらず。しかたなく、荷物全部担いで階段を降り、朝食のテーブルで待っていると、Maanがやってきて、朝食はまだかと聞かれ、まだだと言っているうちに、ホテルのスタッフが朝食の食材を買って戻ってきて朝食を出してくれました。オレンジジュースにホットミルク+インスタントコーヒー、ジャム、チーズ、パン。旧フレンチコロニーの名残かパンが大量汗。でも、意外においしい。
さて、これから、シンゲッティ目指して出発します。車は、四駆のピックアップトラック。荷台にはテントの道具一式と食材、調理器具、お茶セット。自分の荷物は2列目の座席の自分の隣に置きます。
7日間ともに過ごした陽気なガイドのMaanとピックアップトラック。ドライバーはナジィ。
道中、見所があれば、その都度寄って、説明してくれます。また、途中、チェックポイントがあり、警官が通行車両をチェックし、外国人旅行者はパスポートのコピーを提出しなければなりません。シンゲッティまでは頻繁にありましたが、シンゲッティを出て砂漠に入ると、ウワダンの町の中にチェックポイントが1箇所ある以外は、チェックポイントはまったくありませんでした。
ますは、フランスからの独立を記念するモニュメント、ウム トゥンシー。この場所は、独立戦争の戦場で、モニュメントはフランス人将校の墓、手前にある黒い石が散らばる3つのマウントは、その将校を倒したモーリタニア人兵士3名の墓。この場所の名前が、ヌアクショット国際空港の名前になっています。
次に出会ったのがキャメルマーケット。でも、食用キャメルを出荷するのではなく、子連れのラクダを集め、どこかに移送するのだそう。
途中、アタールという国際空港もある町でランチなどを買出し。
のマーケットの奥に入っていくと、キャメルミート専門の肉屋さんでMaanがラクダ肉を購入。冷蔵庫に入ってないし、ハエで真っ黒。。。後で聞いたところ、ラクダは捌いたその日に売ってしまうのでフレッシュだから冷蔵庫はいらないとのことでした・・・。
シンゲッティまでは、テーブルマウンテンのエヌブー峠を越えていきます。テーブルマウンテンの頂上には、この場所がサバンナだった頃に描かれた壁画が残っています。これらの壁画は6000-3000年前のもので、赤い石の粉と動物の血を混ぜた染料で描かれています。この一体が砂漠化したのは約2000年前なので、それ以前にはいなかったラクダは描かれていません。また、このあたりから、マンモスの化石も出ているそうですが、その時代には、壁画を描く技術がなかったため、マンモスの壁画もありません。
すでに農耕は始まっていました。
モーリタニアには、約60万年前(旧石器時代)から人が住んでいたそうで、各時代の石器が出土しています。各観光地や遊牧民を訪れると開いてくれるお土産さんにも、各年代の石器が安く売られています。これは展示品でお土産ではありません。穀物をすり潰す道具。
この場所には、食事をするのに都合のよい岩場があり、そこで、壁画を説明してくれたナショナルパークのガイド ファダと我々でランチをいただく。ランチは火を使わないサラダやツナ、ハム、パンやフルーツで、準備の間、ドライバーのナジィがミントティを振舞ってくれます。このときは、胃の調子が悪く、ほとんど食べれず。バナナ、パンと甘いミントティだけでお腹一杯。このとき、ガイドがヌアクショットから木箱で運んできた大量の果物を忘れてきたことに次の宿泊地シンゲッティで気付き、ホテルに持ってきてくれるよう頼むようなことを言っていたが、結局帰りに寄って話をしたら、果物は全部食べてしまったとのことでした(笑)。プレゼントだと思ったのでしょうか・・・。
15時頃シンゲッティに到着し、まず、旧市街をちょっと散策。
ここは、アフリカのイスラムの聖地と言われる場所で、今でも信者が礼拝に訪れます。まだ暑い時間帯なので、人がまったくおらず、異教徒は入ることのできないモスクの中にガイドが入れてくれ、貴重な写真が撮れました。
その後、ホテルにチェックインし、シャワーを浴びて、18時頃からまたシンゲッティを観光します。次に訪れたのは、古い図書館。
旧市街には、いくつかの古い図書館があるようですが、ここは、Habbot家が収集し、所有する12世紀頃からの蔵書を見ることができます。
図書館内部では、学芸員?その家の人?が蔵書について説明してくれます。このときは、ホテルの女主人とカナダ人ゲストが一緒に来ていたので、女主人に英訳してもらいました。蔵書の歴史は6段階のステップがあるそうで、
第1段階 その家の家族の歴史を記録
第2段階 アンダルシアでコーランを購入
第3段階 メッカでコーランを購入
第4段階 知識を得るための本(数学、天文学等)を購入、第5段階、第6段階はメモしてないので忘れてしまいました。
アラビア語は、グラフィカルでとても美しい。。。誰でもこんなきれいな字が書けるのだろうか?
周りのメモは、本文についての説明らしい。勉強熱心であることが伺えます。
古い図書館のあとは、近くの砂丘でサンセット鑑賞。
サハラの砂は、砂時計に使えるほどさらさらで気持ちがよい。
ディナーはオーベルジュで。オーベルジュは朝食、夕食付の民宿。ここ、LA GUEILA CHINGUETTIは、西アフリカを旅してここが気にいったフランス人女性が、モー利他リア人のビジネスパートナーと一緒に始めた宿。部屋にはエアコンがあり、トイレ、シャワーは共同。アメニティにもこだわっており、モーリタニアに自生する植物のオイルを用いたブランドTooggahttps://www.toogga.com/の石鹸と固形シャンプーを使っています。
部屋はこんな感じ。蚊帳がついています。ラウンジにはWifiがあり、無料で使えます。部屋だと電波は弱いですが、何とか使える感じ。
ディナーのメニューは野菜スープ、チキンのココナツミルク煮とライス、アップルコンポート。とても美味しかったけど、量が半端ないです。
明日の朝食は7時半、出発は8時です。
おやすみなさい。